項目 | 内容 |
解説 | 本書は完本ではなく、全三十六冊のうち原本は三十一冊で、列伝第一九から第二十五、第四十から第五十二までの四冊は和刻本の漢書評林を配している。 本書の巻尾にみえる朝鮮国(李朝世宗)寛徳三(一四二八)年の銅活字版印刷についての下季良の跋文と、寛徳六年の刊記により、朝鮮で庚子字(世宗二年[永楽一八年]鋳造)により印刷されたものであることはわかる。本書の祖本となった宋版漢書は、景祐刊誤本以後のもののようであるが今は不明である。 なお本書には室町時代の京都五山の僧と思われる人の訓点や書入れが多くある。今のところ、本書はこの種のものでは世界の孤本で、非常に価値あるものである。 参考文献 平中苓次「朝鮮古活字本漢書について」(『中国古代の田制と税法』所収) (『佛教大学図書館蔵貴重書図録(1997年発行)』より) |
OPAC URL | http://bulib.bukkyo-u.ac.jp/opac/opac_details.cgi?amode=11&bibid=1000538012 |