DB003900003095 |
成相観音霊験譚の一考察 |
The old tales about Kannon at the Nariaiji Temple |
成相寺は丹後・天橋立を見下ろせる成相山中腹に位置する真言宗寺院である。古くから丹後半島周辺の地には多くの在地信仰が生まれ、発展した。元伊勢と呼ばれる籠神社、日本三大文殊を有する智恩寺、そして西国三十三所の札所となり観音信仰が繁栄を極めた成相寺などである。成相寺の本尊聖観音菩薩の霊験譚として、現在『今昔物語集』『古本説話集』を中心とする多くの説話集に採録されたものを見ることができる。その中で『法華験記』の章段には「斎遠」という僧の話として成相観音霊験譚と酷似する内容を収録する。同時に、その後「丹後の国某 書かず」とし、内容を省略している章段が存在する。現在の研究では、『法華験記』から『今昔』に繋がる伝承関係が指摘されるものの、本説話を巡る上では必ずしも言い切れない疑問を残す。同時に数少ない文献で仮説をどこまで論証として構築できるのかが当該研究の課題でもあった。本論では、成相観音霊験譚をもとに、当時の在地信仰も探っていくことで、在地での当霊験譚の発生と変容の一考察をする。 |
成相寺, 丹後, 観音信仰, 天橋立, 西国三十三所 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
高倉瑞穂 |
TAKAKURA Mizuho |
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833985 |
39 |
233 |
250 |
2011年03月01日 |
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0039/DB00390R233.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DB003900003095 |
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