FO001000007574 |
保育の「質」として語られてきたこと |
The Discourse of "Quality" of Early Childhood Education and Care |
現在の日本の保育施策において保育の量的拡充が進められる中,保育の質の問題は「質は向上させるべきもの」と自明のこととして語られている。だが,そこで表される「質」とは何かが十分に議論されているとは言い難い状況である。本稿では,保育の「質」がこれまでどのようなこととして語られてきたのかを,世界的に公的サービスの市場化が進んだ1990 年代の議論と,すでに保育が市場化しているアメリカでの「質」議論を手がかりに整理し,日本の保育施策における「質」議論のあり方を検討するための示唆を得ることを目的とした。その結果,アメリカを中心に発展した世界的に有力な保育の「質」議論は,実証主義の科学観と資本主義の価値観にもとづいた子ども観・保育観から生成されたものであり,多様な「質」の理解のしかたの一つであることが確認でき,日本の保育の「質」向上施策においては,基盤となる価値についての議論が必要であることが示唆された。 |
保育の「質」, 市場化, 価値 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
林悠子 |
HAYASHI Yuko |
社会福祉学部論集 |
佛教大学社会福祉学部 |
13493922 |
10 |
49 |
65 |
2014年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21291377890006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0010/FO00100L049.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_FO001000007574 |
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