KG002100007795 |
ごん狐はなぜ撃たれたか : 「権狐」・火縄銃・中山様を繫ぐ必然の糸 |
新美南吉が「スパルタノート」に残した、「ごん狐」の元原稿と思われる「権狐」には、この物語を語り手の「私」に話して聞かせてくれた「茂助爺」のかつての職業、現在の生活状況、話をした場所のほか、物語の時代設定、「中山様と云ふお殿さま」が住んでいたことなど、一見無駄と思われるような、物語成立にかかわる情報が多数盛り込まれている。これら、「ごん狐」ではほぼ消去されてしまった、物語のストーリー進行には無関係と思われる情報のうちに、悲劇的な結末をもつこの物語の由来が隠されているのではないか。この観点から本稿は、「権狐」を主たる対象とし、その成立背景にあったと考えられる地理的・歴史的情報の勢力図を再構築することにつとめた。また、その勢力図から読み取り得る物語の陰翳を検討し、この物語の理不尽な幕切れの由来するところを探った。 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
有田和臣 |
京都語文 |
佛教大学国語国文学会 |
13424254 |
21 |
190 |
209 |
2014年11月29日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21299604520006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KG/0021/KG00210R190.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_KG002100007795 |
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