DB004600008945 |
原始仏教におけるkamaの考察 |
A study of kama in Primitive Buddhism |
古代バラモン思想においてkamaは「欲する」という心の働きを意味し、これが人間の行為の根本的動因と見なされていた。一方、原始仏教におけるkamaはこれとは異なる語義・用法を有していた。すなわち、原始仏教では最古層の経典よりすでにkamaは単なる心の働きではなく、認識と感受によって変貌した外的事物それ自体をも意味していた。言うなれば、「対象」と「心の働き」が一体となった具体的な諸現象を、kamaという語によって指し示していたのである。このような語義の特徴を反映して、原始仏教経典におけるkamaはほとんどの場合複数形で用いられている。 |
原始仏教, kama, 心の働き, 対象, 複数形 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
安藤淑子 |
ANDO Yoshiko |
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833985 |
46 |
1 |
18 |
2018年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304420810006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0046/DB00460L001.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DB004600008945 |
公開中 |