BO009800007612 |
古代日本語の船舶の名称における異文化の要素について : 因幡の白兎が欺いた和邇を中心に |
Ethnic Vocabulary Elements in Ancient Japanese Vessel Names |
『古事記』に因幡の白兎の説話があり、白兎が和邇を欺く場面がある。騙された和邇は兎の皮を剥いだ、と記されているが、事実ではない可能性がある。私たちは、どこまでが事実でどこからが事実でないかを見極めねばならない。さもなければ、解析結果は、当然ながら、信頼度の低いものでしかない。和邇は、適切な海の民の視点を欠いたままでは、正確に解けない。言葉は、文化である。異文化の言葉は、異文化の知識で解かねばならない。小論では、先達の知見を手掛かりに、さらに、海の民が用いたであろう言語や文化の知識を入手することで、私たちの視点を海の民の視点に少しでも近づけ、和邇は大型のカヌー(の関係者)であることを解明することができた。古代の日本語の問題を考えたり、古典を読み解くのに、ポリネシア語の知識や、船舶・航海の知識が役に立つという認識は、やがて常識となるのではないか。 |
因幡の白兎, 和邇, 加良奴, 加良怒, 異文化接触 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
黄當時 |
HUANG Dangshi |
文学部論集 |
佛教大学文学部 |
09189416 |
98 |
1 |
19 |
2014年03月01日 |
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BO/0098/BO00980L001.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BO009800007612 |
公開中 |