KO001300004901 |
生活綴方成立史の研究 : 北海道の場合 |
The History of Instraction in Creative Writing |
生活綴方は・戦前の公教育における初等教育の教科目の一つである綴方科の在り方をめぐって、形式指導(表現技術指導)と内容指導(生活指導・認識の指導)との統一が如何にあるべきかという議論からこの営みが出発したのである。それは大正デモクラシーの影響を受けた教育界において、個性、自由性を如何に教育の事実として学習者の内面に反映させるかという苦悩でもあった。生活綴方運動は、昭和四(一九二九)年十月に『綴方生活』という雑誌が民間教育人によって創刊されたのを切っ掛けとし、筆者は、北海道綴方連盟の設立からの歴史を辿りつつ、そこで何が問題とされ、どの様に生活綴方の実践が深化・拡充していったかも一つの課題として検討する。しかし、今回は、子どもの書いた綴方を引用して、作品で何が問題となり、どの様な指導が行われたかも綴方の内容から子どもの生活現実、あるいは、子どもを含めて生活者である地域の現実の姿があらわとなるであろうが、通時的、共時的に、北海道の生活綴方の成立史の研究を進め、さらにはその実践の価値付け・意味づけをする必要もあり、子どもの綴方作品を活用することはしなかった。また、自然条件が過酷であり、東北の国語教師が大きな課題として提起したこの暗澹たる濁流にあえぐ北日本の地域こそ我等のひとしき「生活台」と把握した課題を北海道も同様に提起する。したがって、北海道の「生活台」にしがみつき、執着しながら綴方実践を試行錯誤し、ひたすらに子ども達の成長・発達を信じて教育に邁進した綴方教師の苦闘の足跡を中心に論究することにする。 |
北海道の生活台, 生活教育, 生活綴方, 文集, 生活と表現技術の止揚統一 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
岡屋昭雄 |
OKAYA Akio |
教育学部論集 |
佛教大学教育学部 |
09163875 |
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13 |
31 |
2002年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286723660006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KO/0013/KO00130R013.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_KO001300004901 |
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