BO010300009209 |
古代日本語における異文化の要素 : 南島神話と日本神話の固有名詞にみられる後置修飾表現 |
Ethnic Vocabulary Elements in Ancient Japanese |
古代日本語の語彙には、日本語一視点のみでは正確に理解できないものがある。現代日本語は前置修飾構造である。しかし、かつて日本社会には、後置修飾構造を持つ言語が存在し、その痕跡は『記』『紀』の固有名詞に残っている。日本神話の中の日向神話や創世神話とポリネシアなどの南島(オーストロネシア)の神話に類縁関係があることは、古くから神話学者によって指摘されてきた。オーストロネシア諸語は後置修飾構造であるが、それらの神話と類縁関係のある日本神話の主人公の名前を分析すれば、その名前には後置修飾構造が見られる。これは、神話がその言語の話者によって日本に伝えられた証拠であろう。古代の日本語の問題を考え、古典を読み解くのに、ポリネシア諸語等の外国語の知識が役に立つという認識は、やがて常識となるのではないか。 |
彦火火出見, イワナガヒメ, 日向神話, バナナ型神話, 釣り針喪失譚 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
黄當時 / 沖村由香 |
HUANG Dangshi / OKIMURA Yuka |
文学部論集 |
佛教大学文学部 |
09189416 |
103 |
97 |
110 |
2019年03月01日 |
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BO/0103/BO01030L097.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BO010300009209 |
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