BS004300009591 |
『職業としての学問』と大学闘争の新しい課題 : 野口雅弘の「新訳」をめぐって |
“Wissenschaft als Beruf” und neue Aufgabe des Kampfs der Universitätslehrer: Kritiküber die Übersetzung von Masahiro Noguchi |
『職業としての学問』は,それが大学闘争論であるという認識を共有したときにはじめて理解できる著作である。ところが,野口雅弘が最近刊行した「新訳」にあっては,このことが認識されておらず,そのため文意が韜晦している。そこで,ヴェーバーの真意を明らかにすることが本稿の課題である。現代における職業は,もはや使命をもちえず,大学と科学の営為と科学者の存在とが危機に直面している。したがって,近代知の危機を打開することが大学に求められる。ヴェーバーは,この見地から,大学制度を改革し,大学人の資質を変革しようとする。実際,第二帝政期・ヴァイマル期において,各地の大学教員たちによる粘り強い闘争によって僥倖状況の打開が図られるとともに,ヴェーバーによって,近代知の呪力剥奪状況を打破する闘争もすすめられた。 |
ヴェーバー『職業としての学問』, 呪力剥奪状況, 大学闘争 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
野﨑敏郎 |
Nozaki Toshiro |
佛大社会学 |
佛教大学社会学研究会 |
03859592 |
43 |
16 |
33 |
2019年03月20日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21300228150006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BS/0043/BS00430L016.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BS004300009591 |
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