DF004900010781 |
保育所における児童虐待と保護者支援 |
Parent and Child Support in Nursery Schools for Child Abuse Prevention |
本稿は,虐待予防の社会的啓発による関心の高まりの中で,児童虐待発見へのまなざしの強まりは,虐待という概念の捉え方を押し広げていないか,育児の不十分さや混乱として許容し,援助・支援していくという視点が意外なほど欠けていないか。また,育児の不十分さや混乱を抱える親が安心して相談でき,親として成長できるような「支援」型の子育て支援が求められているのではないか。その点で,保育所における虐待関連事案への支援・援助の実際に学ぶべきものが多いことを明らかにしたいと考えた。そこで,修士論文作成の過程で行った保育所・保育士へのアンケート調査のうち,まだ検討が不十分であった自由記載欄の回答の再分析を行い考察した。子育て期の家族が「次のステップ」へと踏み出すための「保育」を生活に織り込んでいき,リスクや育児の不安や混乱,虐待の芽を予見し,親子が必要とする「レジリエンスを生みだす場」を保育所の生活から引き出し,作り出していくことが求められていることがわかった。 |
児童虐待, 保育所, 保護者支援, 子どもの貧困, レジリエンス |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
高橋伸夫 |
TAKAHASHI Nobuo |
佛教大学大学院紀要. 社会福祉学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18834019 |
49 |
91 |
108 |
2021年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304434900006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DF/0049/DF00490L091.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DF004900010781 |
公開中 |