DK004100007326 |
中国モンゴル民族学校教育とアイデンティティに関する研究 |
Ethinic Minority Education in China and Its Identity Issue Introduction |
中国における少数民族学校は、民族の伝統文化・歴史を学んで、民族意識を培うとともに、その時代その時代の社会に適合・活躍できる人材を育成することを目的として設立された。しかし現代中国が直面する教育の問題の一つとして、民族学校教育が、むしろ民族としてのアイデンティティ(自己同一性)の形成を阻害し、自己不全感に陥った若者を多くつくり出しているという問題が存在する。そこで、なぜそういったことが生起しているかを、少数民族教育のモデルともなっている、内モンゴル自治区の寄宿制民族学校教育を通して分析すると、2つの大きな内在的要因、すなわち中央政府の教育政策が、母語(モンゴル語)以外の教科は漢化政策に満ち溢れていること、表面上は平等でありながら実質上は不平等であるということに突き当たる。 中央政府の提唱する「多元・一体」の理念に基づく「和諧社会」をつくり出すためには、55 の少数民族と漢民族を対等に扱い、学校教育において少数民族の文化・歴史を正しく伝えるとともに、入試制度においても実質的平等を確立することである。このことより、各民族における伝統文化統合の基盤が醸成され、国家・国民としての中国文化を創りだすことができ、ここにおいて「多元・一体」の「和諧社会」が実現できるのである。 |
少数民族教育, 寄宿制学校教育, 中華民族, 思想道徳教育, 和諧社会 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
烏力更 |
Wu li Geng |
佛教大学大学院紀要. 教育学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833993 |
41 |
1 |
17 |
2013年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304438430006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DK/0041/DK00410L001.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DK004100007326 |
公開中 |