BO008200003678 |
チャールズ・トムリンスンの詩 : 「楽園」その他 |
詩人トムリンスンの約十年にわたる画業を詩とともに収めた詩画集Edenは小冊子ながら作者の芸術観の集大成であり,同時に詩人の自然観,世界観をよく具現している。第一詩集には既に先人の画業に関心を示す詩がいくつかあるが,その中で故郷の田園を写実的に描いたコンスタブルの芸術を「正」,ゴッホの画業を「反」,そしてセザンヌの達した形相と感情の一致・融和を「合」として,詩人の芸術観は熟して行った。二十数年後の境地を,詩画集『エデン』はよく表現しているが,エルンストら超現実主義への強い関心を示しながら, トムリンスンの行き着こうとするところは大地の根元‘four elements'であり,そこに全ての生命,自然,有形なるものが回帰することに詩人は無限の安らぎを知る。想像力の自由と正確な知覚力をもって,詩人は標題詩“Eden""でこの境地を表明している。 |
コンスタブル, ゴッホ, セザンヌ, 個性と連関, 形体と感情 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
川野美智子 |
KAWANO Michiko |
文学部論集 |
佛教大学文学部 |
09189416 |
82 |
55 |
70 |
1998年03月02日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286747140006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BO/0082/BO00820L055.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BO008200003678 |
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