BO008500003729 |
医療倫理研究における事例演習の役割 |
近年、「脳死・臓器移植」・不妊治療・遺伝子医療など、先端医療の登場によって医療倫理上の意思決定のしかたは複雑・多様化しており、有効な応用医療倫理学の教育研究の方法が望まれている。筆者は、投薬要求、輸血拒否、「脳死」状態、植物状態、ならびに中絶に関する臨床事例を取り上げ、これらの事例演習が倫理教育においてどういう点で寄与できるかについて検討を加えた。また、看護学生と一般大学生に行なった「脳死」状態及び中絶に関する事例演習から得られた回答結果も統計的に検討した。とくに「脳死」状態の事例では「具体的情況(人工呼吸器をはずすべきか否か)」と「一般論的な設問(脳死は人の死か否か)」 を対比することで、現実的意思決定と理念的定義の間にある倫理意識のくい違いが検出された。このことは、事例演習が医療倫理研究にとって重要な役割を有している可能性を示唆している。 |
医療倫理, 事例演習, 医学教育, 看護学生, 一般大学生 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
村岡潔 |
MURAOKA Kiyoshi |
文学部論集 |
佛教大学文学部 |
09189416 |
85 |
39 |
55 |
2001年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286747140006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BO/0085/BO00850L039.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BO008500003729 |
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