BO008900003818 |
ロレンス・ダレル、ロドスの日々 |
ヒマラヤの麓で生まれ、イギリスでの教育を途中で放棄したロレンス・ダレルは、ギリシアのコルフやエジプトを放浪したのちエジプトで職を得る。折りしも第二次大戦が峠を越し、1945年春に占領軍の広報官としてロドス入りをしたタレルは、この地で輝かしい陽光とエーゲ海の岩山、透明な蒼海を楽しみながら親しい友人たちと愛する女性とともにこの世の楽園を享受し、その心情を書簡と詩とI冊の紀行の書に封じ込める。この地で彼は『アレクサンドリア四部作』の第一作justineを書き始め、またクレタ島の迷路を舞台とするCefaluを完成した。ダレル文学の温床ともいえるこの時期、彼は島に対する思いを込めた詩情あふれるエッセイを書きながら、島に残される戦争の傷跡に心を痛める。それを「ヨーロツパの良心の悲劇」と観ずる夕レルは、まさに20世紀を代表する作家のひとりであった。 |
ロレンス・ダレル, ギリシア, ロドスの人と自然, 第二次大戦後の世界 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
川野美智子 |
KAWANO Michiko |
文学部論集 |
佛教大学文学部 |
09189416 |
89 |
91 |
101 |
2005年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286747140006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BO/0089/BO00890L091.pdf |
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