BO009300003897 |
道綽浄土教の本質 : 悉有仏性思想と輪廻無窮観 |
The Essence of Dao Chuo's Pureland Buddhism : The Conciousness of Universal Buddha-Nature and the View of Endless Samsara |
道綽の浄土教には、釈尊入滅後千五百年という、時の漸降に対する自覚が顕著である。現在の衆生は無始以来、果てしなく生死流転をかさね、その間に受けた苦悩は筆舌に尽くしがたい。その末代の衆生を哀れみ、大聖が大慈をもって勧められたのが浄土往生の法門であるとする。仏性を持ちながら、しかも多仏に値遇するという条件に満たされながら、輪廻の枠組みから離脱することができない現実の衆生に道綽は眼を注ぐのである。ここでは、『涅槃経』の「悉有仏性思想」と「輪廻無窮観」という視点から道綽の浄土教を検討したい。結論とすれば道綽は『観経』による浄土往生を提唱するのであるが、若い時に修学した『涅槃経』の影響を見逃すことはできない。特に『涅槃経』の機に関する深い洞察は、道綽の浄土教を理解する上で重要である。 |
浄土教, 道綽, 仏性, 輪廻, 往生 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
佐藤健 |
SATO Ken |
文学部論集 |
佛教大学文学部 |
09189416 |
93 |
51 |
62 |
2009年03月01日 |
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BO/0093/BO00930R051.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BO009300003897 |
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