BO009400003909 |
近世神話としての『古事記伝』 : 「産巣日神」をめぐって |
The Kojikiden as a Modern Myth : Concerning “Musubinokami” |
本居宣長の『古事記伝』は、近代的な古事記研究の先駆として高く評価されているが、一方『古事記』そのものが大きく読み替えられ、作り替えられていく「神話の再解釈・再創造」の実践が見られる。それを象徴するのがタカミムスヒ・カムムスヒを、天地に先立って天地を生み成す神=産巣日大御神へと読み替えたところである。さらに天地創成の主宰神を探求する知の運動は、近世前期の垂加神道から遡って、中世後期の吉田兼倶の神道=「中世神話」へと系譜的に辿ることができる。ここから『古事記伝』を中世神話の系譜とともに、近世社会に屹立する「近世神話」として読み直すことで、近世思想史研究とは異なる『古事記伝』へのあらたな視界を開いていく。 |
中世日本紀, 近世神話, 天地創成神, 虚無大元尊神, 吉田神道 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
斉藤英喜 |
SAITO Hideki |
文学部論集 |
佛教大学文学部 |
09189416 |
94 |
21 |
36 |
2010年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286747140006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BO/0094/BO00940R021.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BO009400003909 |
公開中 |