BO010400010439 |
外国資料からみた『おもろさうし』の「広母音化」 その口承性と類推的仮名遣いについて |
An Open-vowelization of Omoro Sōshi in the Corpus of Historical Ryukyuan Language |
『おもろさうし』は嘉靖10年(1531年)から天啓3年(1623年)にかけて首里王府によって編纂された歌謡集である。従来、言語資料としてこの歌謡集を分析した結果、イ段やウ段に由来する語がかえってエ段やオ段で表記される現象(「広母音化」)が観られることが指摘されてきた。本稿は、『おもろさうし』と同時代、あるいは相前後する時代の琉球語を示した朝鮮語資料や中国資料に、この「広母音化」の現象が観られるかを考察したものである。その結果、『おもろさうし』において「広母音化」が認められる語は、同じ語を示す外国資料においてはその現象が観られないことを指摘した。そして、『おもろさうし』において「広母音化」しているようにみえる現象は、類推的仮名遣いの反映であると結論づけた。 |
琉球語, 『おもろさうし』, 広母音化, 類推的仮名遣い, 漢語資料 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
石崎博志 |
ISHIZAKI Hiroshi |
文学部論集 |
佛教大学文学部 |
09189416 |
104 |
21 |
40 |
2020年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286747140006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BO/0104/BO01040L021.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BO010400010439 |
公開中 |