BS004400010653 |
1930年代米国における大麻規制:ジャズ・モラルパニック・人種差別 |
Marihuana Prohibition in 1930's United States: Jazz, Moral Panic and Racism |
本稿は30年代米国社会において,マリファナがどのようにして逸脱の表象とされ,法規制の対象とされてきたのかを論ずるものである。戦前米国に内在していたレイシズムを前提としつつ,最初期の規制は10年代から開始されるが,これが「モラルパニック」の様相を帯びるのは30年代中頃のことである。連邦麻薬局の初代長官アンスリンガーは,自ら風説を流布して大麻とメキシコ人,黒人,そしてジャズを結び付け,「良家の女性」を被害者表象として掲げながら,「マリファナ税法」を成立させようと試みた。彼は扇動政治家のように社会は防衛しなければならないとマリファナの脅威を警告し,当世におけるイエロー・ジャーナリズムと映画産業もこれを追認した。筆者は,20世紀前半の米国における「改革主義」およびプロテスタンティズムの倫理を後景として,30年代の反マリファナ・キャンペーンへ至る道程を,モラルパニック論として検討した。 |
リーファーマッドネス, 大麻規制, マリファナ, ドラッグ戦争 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
山本奈生 |
Yamamoto Nao |
佛大社会学 |
佛教大学社会学研究会 |
03859592 |
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28 |
43 |
2020年03月20日 |
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BS/0044/BS00440L028.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BS004400010653 |
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