BS004700011488 |
東海道・近江における江戸時代の疫病 |
The Plague on the Omi in the Edo period |
東海道・近江の江戸時代の疫病対策は御千度や百万遍といった悪疫退散にかける祭礼,地域に伝わる雨ごいの行事である太鼓踊りなどが奉納された。安政五から六年のコレラ大流行には,藩からコレラに対する対処法や予防・治療が通達され,膳所藩や水口藩から藩医による指導が行われたようだ。江戸時代には医師による診療や薬への需要が高まったが,それらの治療を受けられたのは一部の富裕層に限られ,貧困層では命を落とすこともあった。文久二年の麻疹大流行時の救済措置は,藩によって公共的に行われた一方で,五人組などによる扶助機能をうまく利用し,地域共同体レベルで行われたのである。このように江戸時代の疫病に対する医療は,人々にとって医師の診察・投薬と加持祈祷は同等のものとして認識されていた。しかし,生活難・困窮から祈療などの民俗的な要素に依拠せざるを得ない状況にあった。 |
医学史, 江戸時代の医療, 江戸時代の疫病, 滋賀県史 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
村田奈津江 |
MURATA Natsue |
佛大社会学 |
佛教大学社会学研究会 |
03859592 |
47 |
26 |
37 |
2023年03月20日 |
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BS/0047/BS00470L026.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_BS004700011488 |
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