DB004200007561 |
智光曼荼羅小考 |
A Short Study on the CHIKO MANDALA |
奈良元興寺に伝わる智光曼荼羅は、正本が焼失したが、模本が三系譜存在する。模本の絵相は系譜ごとに全く異なり、智光曼荼羅に関する説話や文献も様々な違いがあったため正本の姿を曖昧にした。制作年代や図様などから正本の姿をひくと考えられ出したB系譜、特に軸装本に焦点を当てた結果、古様をのこしつつも正本そのままというわけではなく、時代由来のオリジナリティや模本ごとの多様性が加えられているため、B系譜でも正確な正本の姿を示していないことが読みとれた。加えて、正本は切金がないなど軸装本よりもさらに目を見張る要素が少なかったことが考えられる。目立つことなく秘蔵されて人の目につかなくなり、失われてしまっても正本の姿を伝えたいと作られた模本の数々、これらはどれも智光曼荼羅の存在が広く知られ、見たい、信仰したいと考えた先人達の意識によってつくられたものである。 |
智光曼荼羅, 元興寺, 正本, B系譜, 軸装本 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
山口唯 |
YAMAGUCHI Yui |
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833985 |
42 |
199 |
212 |
2014年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304420810006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0042/DB00420R199.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DB004200007561 |
公開中 |