DB004300007859 |
高村光太郎の短歌と美術評論 : 留学直後の作品を中心に |
Tanka and Art criticism of Takamura kotaro : Work of studying abroad after |
本論は、高村光太郎の短歌について、特に留学から帰国した直後の明治四二、四三年に発表された作品の特徴を検討した。その結果、短歌の表現に、美術理論が取り入れられていく過程を明らかにした。西洋に留学した光太郎は、印象派の新しい色彩の捉え方に衝撃を受けた。そのため、帰国後、「自然を新しく見る眼」を持たない日本人に対して嫌悪感を募らせていた。この嫌悪感は、短歌において「ふるさと」の「少女」を罵倒する方法で表現されていた。しかし、次第に、短歌の中に「自然を新しく見る眼」で捉えた風景描写を表現するように変化している。特に色彩語を使用し、光彩・色彩に焦点を合わせた風景描写を行っていることが確認できた。さらに、光太郎の短歌の表現方法は、印象派の方法を取り入れるようになる。具体的には、光太郎の美術評論『印象派の芸術と思想』の中で述べられている「色調区分」の表現方法を短歌に取り入れていることが明らかになった。 |
高村光太郎, 短歌, 美術評論, 色彩, 印象派 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
田所弘基 |
TADOKORO Hiroki |
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833985 |
43 |
113 |
123 |
2015年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304420810006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0043/DB00430R113.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DB004300007859 |
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