DB004600008951 |
良源の山王信仰と神前論義の形成 |
Ryougen believed Hiei god of the mountain and established a discussion ceremony to God |
従来の神仏習合研究史は、神前読経が中心に研究されてきた。神前読経は神の苦悩を鎮める技法である。それに対し神前論義は神を悟りに導く技法である。それが良源の時代前後に始まっている。こうした状況を踏まえて、「良源の山王信仰と神前論義」について検討する。良源自筆とされる国宝『御遺告』から良源の論義に懸ける想いは、「選択的論義の思想」といえるものであり、論義を聞くものを悟りに至らしめると考えていた。即ち自らの霊前で論義を行わせることを遺言として命じ、それを聞くことで自ら悟りに至らんとしたのである。また神前で論義を行えば神を悟りに導くことができる。良源の比叡山大復興によって山内は活気づいたが、乱れも生じた。それを正すために良源は『二十六箇条起請』を定めた。その中で篤い山王信仰を見せている。神の権威をもって比叡山の僧たちの引き締めを行い、比叡山の学問的活性化を成し遂げている。その過程で神前論義が始まり、その影響は真言宗にまで及ぶ。 |
良源, 山王信仰, 神前論議, 赤山明神, 高野山山王院 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
久保田實 |
KUBOTA Minoru |
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833985 |
46 |
19 |
36 |
2018年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304420810006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0046/DB00460R019.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DB004600008951 |
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