DB004800010409 |
法然浄土思想における仏性の位相 |
Topology of Buddha Nature in Honen’s Pure Land Thought |
法然が、大乗仏教に通底する概念である「仏性」を、どのように認識していたのかを検討することで、法然浄土思想の特色を明らかにすることを目的とする。具体的には、『逆修説法』を通してその口称念仏における名号と声の意味づけ、並びに念仏の修行としての位置づけを抽出し、そこから、法然が「仏性」を断念する方向にあったことを示す。次に、法然の遺文に記された「仏性」という文言を網羅的に取り上げ、その使われ方および文脈上の意味等を分析することで、法然に「仏性」断念の方向を取らせることになったその人間認識を浮かび上がらせる。その上で、「仏性」を断念した法然の浄土思想が、二元論的世界観を前提とするものになることを示し、その条件のなかで必要となる、「仏性」に代わって衆生と阿弥陀仏とを繋ぐ回路を保証するものとして、善導が提起した三縁、特に親縁に法然が注目した可能性を提示する。 |
法然, 仏性, 口称念仏, 浄土思想, 親縁 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
一ノ瀬和夫 |
ICHINOSE Kazuo |
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833985 |
48 |
1 |
16 |
2020年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304420810006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0048/DB00480L001.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DB004800010409 |
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