DB004900010831 |
『逆修説法』における法然の阿弥陀仏観 |
Honen’s Concept of Amitabha Buddha in His Gyakushu-Seppo |
法然の阿弥陀仏観を対象とする先行研究においては、仏の法・報・応三身を巡って、法身の位置付けを弱めた阿弥陀仏解釈が主流となってきた傾向が見られる。しかしこのような解釈は、法然の特殊性のみを強調することになり、必ずしもその浄土思想の構造を明確に捉えることにはつながっていないように思われる。そこで改めて、『逆修説法』の文言から法然の仏身観、阿弥陀仏観を抽出し、それを通仏教的な仏身論や、法然が参照したことが確実な源信の仏身観を通して再検討し、法然の阿弥陀仏観が、源信などの浄土思想に見られる三身一体論に基づくものであることを明らかにする。その上で、この三身一体論は、叡山を中心とする浄土教の基盤にある仏性認識に懐疑的であった法然が、その立場を推し進めつつ、なおかつ全ての衆生の救済を可能とするための教理構築を支えるものであった可能性を提示する。 |
法然, 阿弥陀仏観, 『逆修説法』, 三身一体論, 浄土思想 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
一ノ瀬和夫 |
ICHINOSE Kazuo |
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833985 |
49 |
1 |
14 |
2021年03月31日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304420810006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0049/DB00490L001.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DB004900010831 |
公開中 |