DB005000011141 |
『安楽集』における二諦説と往生浄土の関係について |
The Relationship between the Two Truth Theory and the Pure Land in the Anleji |
本稿では、道綽『安楽集』における二諦説の条文を分析することによって、道綽が二諦説を利用する意図を明らかにすることを目的とする。『安楽集』には「二諦」というような言葉が十二回まで用いられているので、これが重要な論説であると分かるようになった。しかし、その二諦説を詳しく研究する論文は少ない。特に二諦説と往生浄土の関係について、二諦説に関するすべての条文を整理して、その前後の関連性を含めて考察する必要がある。詳しく分析した結果、道綽は二諦説によって、往生浄土の、大乗仏教における地位を確立させた。ただし、二諦説は往生浄土の真実性と合理性を証明するために非常に重要な作用を発揮しているが、道綽の浄土教の根本原理ではない。道綽の本意は二諦分明によって末法の衆生が浄土の功徳のみを求めて、阿弥陀仏の願力によって往生できることを証明することを考えられる。 |
道綽, 安楽集, 二諦説, 往生浄土, 阿弥陀仏 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
王振賢 |
WANG ZHENXIAN |
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833985 |
50 |
11 |
28 |
2022年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304420810006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0050/DB00500L011.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DB005000011141 |
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