DK003800002951 |
芥川龍之介小説にみる生の欲動と死の欲動の葛藤 |
Conflict between Lebenstrieb and Todestrieb in the Novels of Ryunosuke Akutagawa |
本論の目的は、Freudの生の欲動Lebenstriebと死の欲動Todestrieb理論を再考し、「生きるとは何か」を考えることである。その題材として、芥川龍之介とその作品を扱い、生の欲動と死の欲動の葛藤をそこに見出すという方法を用い、分析を試みた。芥川の生き様と欲動理論を照らし合わせた結果、浮かび上がってきたのは芥川の一生を貫いた「孤独」であった。孤独は不安を呼び起こし、更には羨望や罪悪感などをも喚起し、それらは重なり合って、他人とのつながりを阻害する。しかしそれでも人は人を求める。生の欲動の顕現である愛を、人は欲しているのである。人とのつながりはこの世とのつながりであり、その楔としての役割を「特別な存在」となって果たすことが、我々がセラピストである一つの意義といえるだろう。本論で導き出される一つの答えとして、「生きるとは『愛の探求』である」と結論づけた。 |
Freud, 死の欲動, 芥川龍之介, 孤独, 愛 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
長行司研太 |
CHOGYOJI Kenta |
佛教大学大学院紀要. 教育学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833993 |
38 |
55 |
72 |
2010年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304438430006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DK/0038/DK00380L055.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DK003800002951 |
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