DO002700006259 |
『三曼陀跋陀羅菩薩経』試訳(1) |
『三曼陀跋羅菩薩経』は非常に小部な大乗経典である。しかし,そこには,機悔・随喜・勧請・廻向に関するまとまった記述が,「舎利弗悔過経」と共に最古の形で保存されている。また,両経中のそれら各項目は,後に様々な形で展開していく。例えば「普賢十大願」として<華厳経>へ踏襲されたり,禅定の予備段階として,瑜伽行中観派のKamalasla(A. D. 8C.)によって.Bhavanakrama中に採用されたりしている。また,中国に至っては,懺悔・随喜・勧請・廻向に発願を加えた「五悔」が,智顗 (A.D. 6C.)の『摩詞止観』や,善導 (A.D.7C.)の『往生札讃』中に見られる。つまり,こうした展開の出発点となる経典の一つが『三曼陀跋陀羅菩薩経』である。また,この経典には訓読や現代語訳が存在しないため,筆者は本稿で『三曼陀跋陀羅菩薩経』現代語訳を行う。 |
『三曼陀跋陀羅菩薩経』, 『舎利弗悔過経』, 兜沙陀比羅経, 普賢菩薩 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
中御門敬教 |
NAKAMIKADO Keikyo |
佛教大學大學院紀要 |
佛教大学大学院 |
13442422 |
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1999年03月01日 |
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