DS003900002992 |
昭和16年の日常・生活意識・時代感覚 : ある看護婦の日記から |
Daily Life of a Nurse in 1941 : Life Awareness and Sense of the Times in her Diary |
仮説を,大阪で派遣看護婦として働いていた20代女性の日記から検証する。すると見えてくることがある。それは女性の印象が「のんき」であるということだ。昭和16年当時は日中戦争のただ中であり,日本は完全な戦時下という状況であった。それにもかかわらず日記の中の日常は,現代の我々に伝えられる「戦争」というイメージからはほど遠い。不穏な社会情勢よりも女性にとって大切なことは,自分個人の将来,とりわけ婚約者との将来だった。このような点からも,女性の日常はまだ平穏であったと思われる。しかし戦時下であったことは事実であり,日記中には「戦争をすることへの躊躇」を感じさせない勇ましい文章が並ぶ。この女性は,こうしたアンビヴァレントな意識をもち,戦時下独特の不穏な空気のなか,平穏な生活を送っていたのである。 |
昭和16年, 戦時下, 日記, 看護婦, 日常生活 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
友江祥子 |
TOMOE Shoko |
佛教大学大学院紀要. 社会学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18834000 |
39 |
37 |
54 |
2011年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304420270006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DS/0039/DS00390L037.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DS003900002992 |
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