FO001900011530 |
精神障害者本人の語りと「場」の再生に関する検討 |
A Study on the Narrative of Individuals with Mental Disorders and the Restoration of Citizenship |
日本の精神保健医療福祉システムは,長く施設としての病院への入院を中心とする制度設計のもとすすめられ,現在の主要施策は,地域移行と「精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム」の構築である。しかし精神障害者は,いまだ地域社会で市民としてあたりまえの暮らしの場と質を獲得するにはいたっていない。それは,2022年9 月国連障害者権利委員会による障害者権利条約の日本政府への勧告内容からも明らかである。 本稿では,精神障害者本人が市民として認められ,主体として存在する場を社会の中でどのように確保するのかという問いに対し,制度の再構築の重要な柱となる本人の語りの意味を再考しつつ,そしてそうした場を再生することの必要性について論じた。これらは,従来の法制度とその運用に対する硬直性,separate parallel track(別々の並行の道筋)の議論とも重なるものである。今後,臨床的検証と制度変革とを統合させた形での研究的視座が必要である。 |
精神障害者本人, 語りと場の質, 障害者権利条約勧告, separate parallel track |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
緒方由紀 |
OGATA Yuki |
社会福祉学部論集 |
佛教大学社会福祉学部 |
13493922 |
19 |
93 |
113 |
2023年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21291377890006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0019/FO00190L093.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_FO001900011530 |
公開中 |