HC000300008557 |
『選撰集』第四章 三輩念佛往生篇の理解 |
An Interpretation of the Senchakushu Chapter IV(Sanpai nenbutsu Ojo) |
『選擇集』第四章の文章は、廃助傍の三義の中、傍正の義が理解し難いなど、全体的に章の主旨を明確に捉えにくい。そもそも章題である「三輩念佛往生之文」の語にしても、この短い文だけでは第四章がいったい何を説くために記された章なのかを明確に知ることができない。そこで『選擇集』以前の法然文献との比較や、『選擇集』の草稿本である「廬山寺本」の状況検討を通して、本文の明確な主旨を捉えた結果、『選擇集』の本文には三輩各々について差別があるという旨の解釈が記されておらず、そのことによって理解を困難にしていることが明らかとなった。よって、この旨を加えて第四章の内容を判断すると「三輩段に念佛と諸行が説かれるが、浄土往生の立場からすれば念佛往生のみを用いるべきであり、さらにその三輩の差別を知り、己の機と照らしあわせ、機に叶った念佛を分別すべきである。」という理解ができる。 |
『選擇集』第四章, 三輩段, 念佛と諸行, 傍正の義 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
兼岩和広 |
KANEIWA Kazuhiro |
佛教大学法然仏教学研究センター紀要 |
佛教大学法然仏教学研究センター |
21888442 |
03 |
1 |
17 |
2017年03月25日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21291050140006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/HC/0003/HC00030R001.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_HC000300008557 |
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