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賢治の初期童話とタゴール : 『めくらぶだうと虹』を中心に |
宮沢賢治の初期の作品の一つである「めくらぶだうと虹」は、何故かこれまでに殆ど研究の対象とされることがなかった。然し賢治専門の研究者であった恩田逸夫が言ったように、これは賢治の創作活動の根幹をなす中心思想を内容に持った重要な作品である。ところで、恩田氏の論文は賢治の「まこと」説として定着し今日に至っているのであるが、哲学者ヤスパースの実存的人間観を拠り所とした為に、完全に的を饑錦鶏諮幾熱魏蝿鍛駸納誰齢報」に紹介されたタゴールの講演『瞑想に就きて』1後に整理されて著書『人格論』に収録1の記事にこそ、この作品を十分に理解する鍵があると考え、また改作「マリヴロンと少女」の理解にも、タゴール著の『サーダナー(生の実現)』中の言説が欠くべからざるものであると考え、いずれにしても賢治にはタゴールの影響が濃いことを考察した。その上で又、この二つの作品と内容的に深く関連すると思われる賢治の作品「龍と詩人」に論及した。 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
吉江久弥 |
京都語文 |
佛教大学国語国文学会 |
13424254 |
02 |
166 |
185 |
1997年10月04日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21299604520006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KG/0002/KG00020R166.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_KG000200000303 |
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