KG000600000361 |
神代紀の一書とはなにか : 第九段、皇孫の天降りをめぐって |
神代紀の各段に付載する「一書」については、それをなぜ付載するのか、あるいは本伝とはどのような関係にあるのかといったごく基本的な問題さえ、十分に解明されているとはいいがたいのが実情である。小稿は、第九段、皇孫の天降りをめぐる所伝をとりあげ、本伝と各「一書」とのたがいに共通する内容や表現を手懸りに、それらの分析、さらに皇孫、天孫、天神の子をめぐる所伝間の変化をあとづけることなどを通して、まずは所伝そうごの関係、本伝および各「一書」のたがいの関係を究明することに努める。そうして所伝のなりたちに、差違化がかかわっていることを明らかにした上で、それと、『三国志』裴松之注との関連をさぐる。この一連の作業をふまえ、歴史を多面的、多角的につむぎだすところに神代紀が「一書」に託したねらいがあるという結論を、小稿の最後にみちびく。 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
榎本福寿 |
京都語文 |
佛教大学国語国文学会 |
13424254 |
06 |
16 |
47 |
2000年10月07日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21299604520006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KG/0006/KG00060R016.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_KG000600000361 |
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