RO000400007627 |
広開土王碑の守墓と勲績記事の史的背景 |
Historical Background of Kokaido King Inscription for the Royal Tomb Protection and King's Achievement |
本論では広開土王碑文にみえる守墓に関係する語の出典論的の検討から、これらの語が経書や史籍において、礼に関する用例が多いことを示し、祖先王の陵墓を永劫に保全するという広開土王陵碑の立碑目的が儒教的な出典による傾向があることを明らかにした。つぎに守墓と文脈上で関係する勲績記事について、中国の石刻や史料にみえる事例によって、後漢代を中心として南北朝頃には、墓主の生前の頌徳や勲績の顕彰を碑などに刻すことが盛行していた事実を示した。このような後漢代を中心とした墓主に対する立碑による頌徳や顕彰の背景には官吏登用制度である孝廉選との関係から儒教倫理の浸透等が想定されるのに対し、広開土王文では個人的な孝にとどまらず、これを介して高句麗王陵の未来永劫の整備と保全を期し、それに象徴される繁栄の継続性を可視的に顕揚する手段であると結論した。 |
高句麗, 広開土王碑, 王陵, 守墓, 勲績 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
門田誠一 |
MONTA Seiichi |
歴史学部論集 |
佛教大学歴史学部 |
21854203 |
04 |
139 |
157 |
2014年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21297687190006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/RO/0004/RO00040R139.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_RO000400007627 |
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