RO000800008927 |
天正期の京師町割と「本町のつきぬけ」 (植村善博先生・渡邊忠司先生退職記念号) |
Urban Planning of Kyoto in the Late of Tensho Period from Anaiysis of Honcho no Tsukinuke |
本稿では天正年間末期に実施された京師町割(天正地割)の前提となる同時期の京都市街の広がりとその実態をとらえ、新たな町割(天正地割)の実施方法と対象地、実施後の新市街の広がりを把握することを試みた。最初に「中昔京師地図」の識語の再検討を行い、そのうえで『京都冷泉町記録』の天正18~19年の記録を用いて冷泉町東側町裏の分割、「本町のつきぬけ四十数町」の検討を行った。その結果、京師町割(天正地割)は上京・下京の区別なく、烏丸通を境に接する「野原地」と開発の余地を残す油小路通~烏丸通間の本町(既成市街)の双方で、同時期にほぼ同じ方法で実施されたことが明らかになった。また、新街路(突抜)と突抜町の形成により既成市街地でより高密度な土地利用が進むことが推定でき、烏丸通以東の新街区でも町割の実施直後から町人の転入が始まったことが推定できた。しかし、とくに柳馬場通以東の地域で町の成立がほとんど確認できず、今後の課題として残った。 |
京都, 豊臣秀吉, 京師町割, 天正地割, 突抜 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
渡邊秀一 |
WATANABE Hidekazu |
歴史学部論集 |
佛教大学歴史学部 |
21854203 |
08 |
3 |
23 |
2018年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21297687190006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/RO/0008/RO00080L003.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_RO000800008927 |
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