SK003100011825 |
ショーペンハウアーと唯識が語る解脱と無 |
Nirvana and Nihility in Schopenhauer and Vijnapti-matrata |
本稿では,ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』と唯識の代表的な論書である『摂大乗論』をテキストとし,両著作の中で語られる「解脱」と「無」という概念について比較研究を行う。ショーペンハウアー哲学と大乗仏教の唯心論哲学である唯識は,ともに現象世界の一切を表象として説明する徹底した唯心論であり,また表象としての現象世界を生じさせる存在基盤として,それぞれ意志とアーラヤ識を説いており,この両概念にも多くの共通点が見られる。そして,両哲学はともに,心の究極の到達点として解脱を説き,また解脱に密接に関わるものとして無を説いている。本稿では,解脱と無に関する両者のテキストの記述を辿りながら,ショーペンハウアーの意志という概念が形成された過程について考察し,両哲学の共通点と相違点を明らかにする。 |
ショーペンハウアー, 唯識, 摂大乗論, 解脱, 無 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
近藤伸介 |
KONDO Shinsuke |
佛教大学総合研究所紀要 |
佛教大学総合研究所 |
13405942 |
31 |
15 |
30 |
2024年03月25日 |
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SK/0031/SK00310L015.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_SK003100011825 |
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