SO005100000995 |
ホネットの物象化論 : その射程と限界 |
The Reification Theory of A.Honneth |
アクセル・ホネットの最新の研究領域である物象化論は,承認論を通じてルカーチの物象化論を再構成しようとする大胆な試みである。しかしそれは,ルカーチの『歴史と階級意識』を「誤読」することによって,ルカーチの物象化論にあった批判的ポテンシャルの核心を骨抜きにしてしまっているのではないか。また,承認論を通じて再構成された物象化論自体は,以前の「承認をめぐる闘争』等で展開された承認論のような,「社会的コンフリクトの道徳的文法」を示すことによって,さまざまな社会的コンフリクトを説明し解決の展望を開くような切れ味や射程を,少なくともこれまで以上にはもっていないのではないか。 |
ホネット,ルカーチ,物象化,承認 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
辰巳伸知 |
TATSUMI Shinji |
社会学部論集 |
佛教大学社会学部 |
09189424 |
51 |
21 |
36 |
2010年09月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286722640006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SO/0051/SO00510L021.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_SO005100000995 |
公開中 |