SO006000007834 |
脱呪術化と合理化 |
Disenchantment and Rationalization |
ヴェーバーの「脱呪術化」概念は合理化と同じ意味だとされ,しかも「主知主義的合理化」と同義だと捉えられることが多い。だが,宗教社会学においては「救いの手段としての呪術を排除すること」だとされている。つまり,「脱呪術化」には二つの意味があるのである。彼の合理性・合理主義・合理化といった概念も非常に多義的である。基本的立場としては,それらを遍在的・多方向的に捉えていると考えられるが,彼の研究の中心をなす「西洋独特の合理主義」に関しては,少なくとも遍在的ではありえない。そして,ヴェーバーは合理主義を伝統主義に対置し,西洋の歴史を伝統主義から合理主義へという方向性をもつものとして捉えている。このような合理主義・合理化の解釈に照らしたとき,脱呪術化は,一つには呪術の内に埋もれていた諸文化領域が呪術から脱して独自の原理で自立していく過程,もう一つには,呪術的世界像→宗教的世界像→科学的世界像という世界像の変化を含意するものと解釈できる。 |
合理化, 脱呪術化, 伝統主義, 文化領域の自立, 世界像の変化 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
千葉芳夫 |
CHIBA Yoshio |
社会学部論集 |
佛教大学社会学部 |
09189424 |
60 |
97 |
110 |
2015年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286722640006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SO/0060/SO00600L097.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_SO006000007834 |
公開中 |