SO007000010389 |
EU政治における再配分/承認の葛藤 |
The Redistribution-Recognition Dilemma in EU Politics |
EUの政治や公共政策をめぐる問題の的確な現状把握と望ましいEU政策のアプローチの展望を得るうえで有益な分析枠組として,ナンシー・フレイザーとアクセル・ホネットによる「再配分か承認か」の論争の構図を援用している。1では,論争の構図から,再配分/承認をめぐる「広義のジレンマ」と「狭義のジレンマ」の析出作業を行っている。2では「広義のジレンマ」に対応するEUの政治的対立構造を確認したうえで,EUの政策対応として「承認」だけを重視することの陥穽を特に指摘している。3では「狭義のジレンマ」に対応する状況を,フランスの地方公共団体の公共調達ルールとして導入された「モリエール条項」をめぐる問題に見出し,その題材を通じた考察から,肯定的承認に伴う「物象化」による再配分効果の減殺に帰結するパターンを導出してみせている。 |
EU, 再配分/承認, 政治的対立構造, モリエール条項, 公共調達 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
原田徹 |
HARADA Toru |
社会学部論集 |
佛教大学社会学部 |
09189424 |
70 |
65 |
83 |
2020年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286722640006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SO/0070/SO00700L065.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_SO007000010389 |
公開中 |