SO007000010390 |
全体的不平等測度によるアダムズ方式の評価 |
Evaluation of the Adams Method in the Light of Global Inequality Measures |
本稿は変動係数,タイル測度,MLD,ジニ係数といった全体的不平等測度を用いて,日本の国政選挙で採用予定のアダムズ方式による議席配分と,他の配分方式によるそれを比較評価した。具体的には,ローレンツ優越の概念から「検討に値する配分の集合」(LD集合)を定義し,そこにおけるアダムズ方式の解の不平等度(1人あたりの議席数,1議席あたりの人口の)の順位を,合衆国(下院)と日本(衆院)のデータを使って調べた。その結果,アダムズ方式の解の不平等度はLD集合の中で,最悪の部類に属することが明らかにされた。また,アダムズ方式に内在する平等観(1人あたりの議席数の底上げのみを目指すこと)が,全体的不平等測度と相容れないものであること,そして,その平等観の副産物として,人口の少ない地区への議席の偏りが生じることが明らかにされた。 |
アダムズ方式, 全体的不平等測度, LD集合 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
山口洋 |
YAMAGUCHI Yoh |
社会学部論集 |
佛教大学社会学部 |
09189424 |
70 |
85 |
103 |
2020年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286722640006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SO/0070/SO00700L085.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_SO007000010390 |
公開中 |