SO007300010999 |
都市施設の博物館的機能の意義と課題 : 地域の持続可能性向上の観点から |
Significance and Issues of Museumlike Functions of Urban Facilities : From the Viewpoint of Improving Regional Sustainability |
地域は諸活動を支える都市施設がなければ維持できない。都市施設は本来の機能によってのみならず,博物館的機能によっても地域の持続可能性に貢献している。本稿では関連研究を踏まえ,地域の持続性向上の観点から都市施設が博物館的機能を持つことの意義と諸課題を論じる。第一に生活者教育としての意義については,環境教育,防災教育,消費者教育,人権教育,主権者教育の場として都市施設が役割を果たせることを各教育概念に読み取ることができ,誰一人取り残さないユニバーサルデザインを基本として充実を図る必要がある。第二に地域の記憶継承としての意義については,先人の知恵と工夫を引き継ぐために,災害,戦争,公害,差別などの教訓を学ぶために,地域に愛着を持ち参加を促すために重要であり,時間経過による継承の課題に対して「記憶のセーフティーネット」を構築すること,大きな歴史としてではなく一人ひとりの記憶に触れることが求められる。第三に市民と施設管理者との信頼関係構築には日常的な現場での双方向のコミュニケーションが重要であり,その積み重ねが信頼できる持続可能な地域づくりにつながると考える。 |
都市施設, 博物館的機能, 生活者教育, 記憶継承, 地域愛着 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
堀江典子 |
HORIE Noriko |
社会学部論集 |
佛教大学社会学部 |
09189424 |
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2021年09月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286722640006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SO/0073/SO00730L053.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_SO007300010999 |
公開中 |