DB005200011771 |
『往生要集』別相観四十二相と仏像の和様化 |
Forty-two Features of Amitābha Depicted in Ojoyoshu and Their Influence on the Japanization of Buddhist Statues |
阿弥陀仏の理想的な相好を説く『往生要集』別相観四十二相の所依経典は『大般若経』と『観仏経』である。このことは著者源信自身が明示するが、実際は経典名を示さず引用するため、その引用状況はわかりづらい。先行研究では主に『大般若経』の引用状況が明らかにされているため、本稿では『観仏経』の引用について改めて確認を行った。その結果、簡潔な文を特徴とする『大般若経』からは阿弥陀仏の体足部の相が多く引用されるのに対し、詳細な説明を特徴とする『観仏経』からは頭部についての相が多く引用される傾向があることが判明した。また四十二相では、阿弥陀仏の頭・体・足部を通じて「円満」という共通する表現によりその形状を説明するが、この時期に飛躍的に和様化が進展する仏像の作風の特徴もまた、穏やかで丸味を帯びた「円満」な表現である。そこで、四十二相の「円満」表現が仏像の和様化を推し進める一因となった可能性についても考察を加えた。 |
『往生要集』, 別相観四十二相, 源信, 仏像の和様化, 康尚 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
松出洋子 |
MATSUDE Yoko |
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 |
佛教大学大学院 |
18833985 |
52 |
1 |
18 |
2024年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21304420810006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0052/DB00520R001.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DB005200011771 |
公開中 |