DO002800006290 |
A Portrait of the Artist as a Young Man における自己と社会の関係 |
ジェイムズ・ジョイスの『若き芸術家の肖像』の主人公スティーヴン・ディーダラスは,幼い時から自分が他の子供達とは違っていることを意識していた。彼は自分の内面だけに興味を持ち,魂が絶えず求め続けているものを見極めたいと願い,社会に対してはまったく関心を示さなかった。ところがスティーヴンの社会に対する態度が一転する。変化が起きたのは,魂が希求しているものをスティーヴンが見出した時であり,彼が求めていたのは美を創造することであった。それまでとはうって変わって,この時から彼は社会に眼を向け,社会を源泉として芸術を創りだすようになる。無関心から関心へと,社会に対する態度ががらりと変わるのである。この変化は何によってもたらされ,スティーヴンはどのような意図を持って社会へ飛び込んでいったのか。作品が書かれた 20世紀初めのアイルランドというコンテクストの中で,ジョイスが語らなかったこの空所を読んでいく。 |
自己, 社会, 周縁化, 自己表現, アイデンティティ |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
西田晴美 |
NISHIDA Harumi |
佛教大學大學院紀要 |
佛教大学大学院 |
13442422 |
28 |
61 |
69 |
2000年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21294389010006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DO/0028/DO00280L061.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_DO002800006290 |
公開中 |