SO006800009156 |
1票の重みの平等性と総定数 |
The Equality of the Weight of One Vote and the Total Number of Seats |
他の条件を一定としたとき,選挙区選挙の総定数(議員定数の総計)の増減によって,1票の重みの平等性(本稿はローレンツ優越の概念で評価)がどう変化するかが,(1)配分方式として除数5方式のいずれかを一貫して採用する,(2)異なる選挙区間で1票の重みが完全一致することはない,という前提の下に検討された。その結果,以下のことが明らかとなった。最大較差(1票の重みの最大値/最小値)が2倍を超えるとき,定数減は,より不平等な配分を生み出すことはあっても,より平等な配分をもたらすことは決してない。この場合,人数規模の小さな議会を求めることと1票の重みの平等を求めることは,選挙区割りの変更を行わない限り,両立不可能である。しかし,最大較差が2倍以下であれば,定数減によって元の配分よりも平等な配分が実現することがあり(このときの減分を本稿は余剰定数と呼ぶ),そこでは1票の重みの平等を求めることと,人数規模の小さな議会を求めることは矛盾なく両立する。 |
1票の重み, 総定数, ローレンツ優越, 最大較差, 余剰定数 |
Departmental Bulletin Paper |
日本語 |
山口洋 |
YAMAGUCHI Yoh |
社会学部論集 |
佛教大学社会学部 |
09189424 |
68 |
63 |
78 |
2019年03月01日 |
https://bukkyo.alma.exlibrisgroup.com/discovery/openurl?institution=81BU_INST&vid=81BU_INST:Services&rfr_id=info:sid%2Fsummon&rft_dat=ie%3D21286722640006201 |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SO/0068/SO00680L063.pdf |
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/repository/baker/rid_SO006800009156 |
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